北京の旅



 いわずと知れた中華人民共和国の首都で 中国の政治・文化・経済の中心地です。
北京の歴史は 紀元前 1000年にさかのぼり、燕の国が この地を王都と定め ”蘇城”と命名したことが始まりといわれています。
 そして 紀元前 221年に秦の始皇帝が中国全土を統一してから、北方騎馬民族の侵略を防ぐ戦略的に重要な都として栄えてきた。

北京の見どころ
天安門 (上段左、下段左)
  歴代皇帝が詔書を宣布した場所で、毛沢東も新中国をここで宣言しました。
門前には、政治の腐敗に抗議する学生などのデモ隊が、戦車と自動小銃で武装した軍隊に鎮圧された 有名な天安門広場が広がっている。  300人近くが殺されたらしい。
  また、広場の周りには 毛沢東記念堂・中国革命博物館・中国歴史博物館・人民大会堂など時々耳にする建物が見えます。

故 宮 (上段右)
  映画 ”ラストエンペラー”で有名になった? 紫禁城で、明の時代 1420年に完成した。
以降 最後の皇帝 溥儀まで 500年 24人の皇帝がここで暮らしたそうです。
  かっての皇帝が、即位や婚礼の儀を行ったという世界最大の木造建築太和殿を始め中国文化を幅広く集約しており、いま中国最大の国立博物館です。

  収蔵された宝物は、満州事変や日中戦争などが始まると 略奪から守るため、南京や上海など中国各地に分散や移転しながら秘蔵されてきた。
  さらに 第二次世界大戦後、国民政府と中国共産党の内戦が激化し、国民党を率いる蒋介石は文化的価値の高い宝物を優先した台湾移送を指示した。
  国民政府は敗北し台湾に逃げたが、運び出された宝物は全体の 約 1/4と言われ、いま中国と台湾の 二つの国?に分散して保存・展示されている。

  台湾故宮の方が、文化的価値の高い所蔵品が多いらしく、世界四大博物館の一つに数えられているようです。
  空調設備を整え 展示品の解説受話器を設置(一部)など 現代的な展示?でした。

万里の長城 (下段右)
  万里の長城は東西に約 6350km、東京−博多を 2.5往復の長さです。
月から見える唯一の人工建造物で そのスケールの大きさには圧倒されます。  

  紀元前 5世紀 周の時代に北方騎馬民族の侵入を防ぐために築いた城壁が始まりで、その後、秦の始皇帝が軍兵と農民を動員して完成させたとしています。
  山の尾根に沿って造られた左右に壁のある道で、普通の道・キツイ階段・時々監視小屋?の連続でした。

天壇公園 (下段中央)
  北京で一番大きな規模を誇る公園で、敷地の中央部分に 祈願の建物が集っている。
祈年殿は祭事の中心となる建物で、皇帝は ここで五穀豊穣と国の繁栄を祈願してきた。
  三層円形の木造建築で、天を突く急な角度の円形屋根が印象的です。
周囲の壁は回音壁と言い、ひそひそ話が反対側にいる人にも聞こえる仕掛らしい。