ジャワ島の東側に位置する バリ島は 「神々の島」 「最後の楽園」 とも謳われている 世界有数の観光地です。
正式にはインドネシア共和国バリ州、東京都総面積の2.5倍・東西 150km・南北 80kmの島です。
バリ・ヒンドゥ教を基盤とした独特の伝統文化に根ざしたこの島は、イスラム教が多数を占めるインドネシアでは極めて稀な地域のようです。
ほとんどの家や空港内のお店にも、神様への捧げ物がバナナの葉?で作られた器に盛られ玄関先の地面に供えてあった。
少し郊外に出ると、田植えと稲刈りが同時に進行していたり、あちこちの山里には棚田が広がっていた。 ガイドの説明ではライステラス..........なつかしい光景でした。
ヒンドゥー教の宗教観は、天界・人間界・地界の三界に別れているとか、天界と地界を交感するためには屋根があってはいけないのだろうか、暑い陽射しの下、寺院前の白傘・黄傘を前にして無心に祈る姿が時々眼に入った。
その姿は、タイやミヤンマーのように黄金仏像などを前にして祈る姿とは受ける感じが異なります。
中年夫婦が祈る姿に、その脇に座り一緒に手を合わせたいような身近な祈り?を感じた。
小ぶりな寺院?・落ち着いた装飾?、なにがそう感じさせるのか......
そう、ここは 「神々の島」 でした、神様のお導きなのでしょう...........
寺院は、聖なる方角である山側を背にして建てられており、塀に囲まれた敷地は外庭と内庭の2(3)つに仕切られ、奥に行くほど神聖な空間としています。
寺院の第1の門は割れ門と言われ、その先が外庭です。 そして、その先に屋根付きの第2の門があり内庭に続いている。
そこにはメルーと呼ばれる多重層の屋根のある塔や祭壇、祠が並んでいます。
第1・第2、どちらの門にも守り神である石像が安置され、寺院を悪しきものから守っています。 このバリ・スタイルの割れ門は 「チャンディ・プンタル」 と呼ばれ、車で走っているとよく見かけます。 村と村の境に建てられており、悪霊が入ってきそうになると左右の割れている門が閉まって、侵入を防ぐのだとか。 .......日本にも確か同じ目的の石仏があった。
寺院は、最低限のマナーとしてカマン(腰布)を腰に巻いての見学となります。
お布施?・お賽銭?、第1の門付近でカマンが貸し出されています。
上2段:バリ島スナップ、夜明け・棚田・カワユイ石像・バイクは四人までOKらしい
市内交差点では多くの四面馬頭?が交通安全を祈っていた。
中 段:イエプルの壁画 壁画を守る?オバーチャン
下2段左:タマンアユン寺院
下2段右:タナロット寺院
タマンアユン寺院
高層のメルが建ち並ぶ姿は壮麗で バリ島で一番美しい寺院として知られています。
1634年にメングウィ王国の国寺として建てられた、バリ島ではブサキ寺院に次ぎ 2番目に大きな寺院です。
このメルは聖なる山 アグン山を模したものとか、10基ほど林立していました。
当時の面影を残す庭園寺院、境内を取り囲むように堀割が巡らされており、それに架かる橋の向こうに割れ門が立っています。
タナロット寺院
船のように浮かぶ岩島の上に建てられた バリ島で最も有名な寺院で海の神が祭られています。 タイミングよく干潮時で、浜辺と陸続きでしたが異教徒は境内入場禁止でした。
真っ赤な夕日をバックにしたシルエットは神秘的なまでに美しく 「神に選ばれた土地」 を実感する光景だとか。 |