アンコール・ワットの石仏



クメール語で ”寺院のある街”を意味するアンコール・ワットは、1113年に即位したアンコール王朝最大の君主?、スールヤヴァルマン 2世が 30年の歳月をかけて建立したと伝えられています。

  建立当時は世界最大のヒンズー教寺院として君臨していたが、13世紀後半に仏教が伝わり、仏教寺院に衣替えしたといわれています。

 建物は東西 1025m,南北 820mにもおよぶ外周壁と、幅 190mもある環濠に囲まれている。  正面入口への橋を渡って城門を抜けると、500m もの長い石畳の参道が本殿へと一直線に延び、参道の左右欄干には蛇神ナーガが祀られていた。

  帰り道その橋では子供達が水浴びをしていた、そして黄色の僧衣をまとった若い お坊さんが二人、音もなく通りすぎて行った。   この夕日に映る風景,姿は一生脳裏から消えそうもない。

  本殿は高さ 65mの中央塔(祠堂)を中心にして 四隅に塔を配置し、三重の回廊で囲んだピラミッド形構造になっている。

  一番下の 800mもある第一回廊の壁面全体には、 ヒンズー教の神話や勇壮な戦闘場面などがびっしりと浮き彫りされ、華麗な絵巻図となっている。     創建時には金箔がはられ、黄金色に輝いていたそうです。
  寛永 9年(1632)に日本人が仏像を奉納したときの由緒ある?落書きもあります。

  見上げるような恐ろしいほど急な階段を登ると、神々が住むと言われている上記 5基の塔を結ぶ第三回廊に出ます。
そこからは、長い参道と堀の外に続く広大な樹海を見渡すことができます。

この写真展には今を生きる女神を載せました。  ワット土産屋の売り子です ...合掌

 ここから南方 1.5kmの位置に、王宮やバイヨン寺院など 80を越える素晴らしいアンコール・トム遺跡があります。

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