ボロブドゥール遺跡





 ボロブドゥール遺跡はインドネシアのジャワ島にある大規模な仏教遺跡で古都ジョクジャカルタの北西 40kmにあります。 また 北 30kmにはメ ラピー火山があり、山頂からの噴煙が ホテルや移動中の車中から確認できた。
  車から降り遺跡入り口までは、土産物売り子との 「買え!!、買わない!!」 の凄まじい格闘?を楽しんでからの見学です。
 サンスクリット語で 「丘の上の僧院」 を意味するそうですが、8世紀の後半、仏教王国シャイレンドラ王朝のときに建てられたが、ジャワ中部のメラピー火山の大爆発で地中深く埋もれてしまった。
  当時の王朝は大乗仏教を奉じていたが、イスラム教が入ってきて仏教寺院も仏像も、そして、ヒンドゥー教寺院もシバ神も完全に破壊しつくされてしまった。
しかし、ボロブドゥール寺院は火山灰に埋もれたままで、1814年、イギリスのラッフルズによって偶然発見されるまで深い眠りについていた。

  一辺 120m ほどの基壇の上に、 5層の正方形と 3層の円形基壇が載る階段ピラミッド構造となっている。  高さは 42m もあったが現在は破損して 33m ほどらしい。
  方形基壇の回廊の壁面には仏陀が悟りをひらくまでの物語?が浮彫りされ、回廊の壁龕には仏像が安置されている。
四辺の中央には上部の円形基壇まで昇れるように階段が設けられており、円形基壇には格子穴のあいたストゥーバが多数あり中に仏像が入っていた。
  上段と下段ではその格子穴の形が異なっており、上段の正方形穴は安定状態を、菱形穴は人の心の不安定さを表しているのだとか。
この格子の隙間から手を伸ばし、仏像の右手薬指に触れると願い事がかなうと聞き手を伸ばしてみたが、ガイドの話では私の触ったのは女性用なので........
そして、中央最上段には釈迦の遺骨を納めたといわれる大きな仏塔があった。

  資料による数字では、1460面に及ぶレリーフと回廊の壁龕・ 72基のストゥーバ内を含め504体の仏像を楽しめます。

  ここから東南 45kmに、このボロブドゥール遺跡と並び インドネシアを代表する、ヒンドゥー教寺院遺跡、プランバナン遺跡があります

 カンボジアのアンコールワットミヤンマーのバカン、そして、このボロブドールが世界三大仏教遺跡に数えられ ユネスコの世界遺産に登録されています。